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イタリア生活・イタリア留学ガイド.jpイタリア生活・イタリア留学ガイド.jpスタッフ日記

イタリア生活情報「イタリア人にとってのローマ法王」

CIAO、イタリア生活真っ只中のSOFIAです。
昨日は、前ローマ法王(ジョバンニ・パオロ二世)の2周忌で
イタリアでは各地で追悼の式が行われていたのだが
その様子を夕方のニュースで見て、やっぱり驚いた。

大人から、6〜7才くらいと思われる子供たちが
前法王の遺影の前でオイオイと泣いている姿が映し出されており
2年たった今でも、その絶大な人気は衰えていないんだなと実感した。

さて、この前ローマ法王がお隠れになったその日…
2005年の4月2日の午後9時半ごろ、ちょうどSOFIAは
ミラノのある会社の社員の方たちと食事をしている最中だった。

そのうちの一人バリバリのビジネスマンの方の携帯に何か連絡が入った様子…
そして彼は、力なくつぶやいた。「パァパが終に、亡くなった…」
ちなみに、ローマ方法のことをイタリア語では、パァパと呼ぶ。
字に書けば、「パパ」なんで、お父さんと同じになるのだが
アクセントの場所が違う。

パァパと、前にアクセントがあると、ローマ方法のこと。
そして、パパァと後にアクセントが来ると、お父さん。
(SOFIAのワンポイント・イタリア語レッスン!でした。)

実は、この日の午後には、法王がもう危篤状態であることも
報道されていたし、「あぁ、やっぱり…」って感じだったんだけど。
そこからは、場はとにかく法王の話題で持ちきり。

でも、とにかくみんな「パァパがなくなって、本当に悲しいよ…」と言い
メッセージを受け取った、そのバリバリのビジネスマンの目も潤んでいた。
SOFIAは結構びっくりしてしまった。
かなり意外だったので、そのときのことを今でもよく覚えている。

法王が亡くなってからというもの、連日ニュースでいろいろと
報道され続け、バチカンに続々と詰め掛けている多くの人の
様子なども写していた。大人はもちろんだが、中学・高校生くらいの
子たちが、法王の写真を胸に、涙を流している姿も多く見た。

パァパに最後のお別れをしようと、バチカンにはその日から
イタリア国内だけでなく世界各地から、怒涛のごとく人が流れ込んできて
サンピエトロ寺院周辺は大混乱し、その後数日間は
ローマの街の交通などが完全に麻痺してしまったことを思い出す。

SOFIAは、その様にやっぱり驚いてしまった。
日本には、天皇陛下がいる。もちろんローマ法王とは
全然立場が違うので、比較するのもおかしいけど、SOFIAにとって
日本で、法王のような位置づけといったら、やはり天皇陛下かと思う。
もし天皇陛下がなくなったら、日本国民はもちろん悲しむだろう。

そういうSOFIAも、あの“皇室おっかけおばさん”とまではいかないが
日本にいるときは、皇室関係の特番などはよく見ていたし
皇太子さまと雅子さまのご成婚が決まったときや
愛子様ご誕生の時も我が事のように大喜びしてしまったし
天皇陛下ががんの手術を受けられた時や、美智子皇后が体調を崩されたときなど
けっこう心配してしまった方だ。

でも、もし天皇陛下が亡くなったら、こんな風に泣くかな…泣かないと思う。
日本に居たら皇居に弔電の署名に駆けつけるか…行かないと思う。

前法王が亡くなってからしばらくは、会ったイタリア人にその件に関して
よく質問していたものだ。そして、皆、口を揃えて、「本当に良いパァパだったんだ」と
それぞれの心に残っている法王のエピソードをおりまぜて説明してくれたことを思い出す。

「とにかく素晴らしい法王だった、他の宗教にも敬意を払って
うまく付き合ってきた。こんなことはそれまでにはなかったことだ。」
「キューバのカストロを訪れて、彼に初めて軍服を脱がせたんだ」
(両国の平和的和解を実現させたこと)
「とっても親しみやすく、あるときは高校の教室に出向き
生徒たちに囲まれて、いろんな質問に答えてあげたんだ、こんなに
親しみやすいパァパは他にはいなかったんだ」などなど…

ある人は、「僕はたまたまパァパを乗せた車が通る沿道で
他の大勢の人達の間で、彼が通過するのを待っていたんだ。
そして、決してすぐ近くではなかったけど、彼が僕の前の道を通ったときに
今までに感じたことのない、なんとも言えない思いがこみ上げてきて
胸がいっぱいになった。あんな気持ちになったことは、全く初めてで
もちろんその後にもないよ。本当に不思議な感じがしたよ。」と
振り返った…

しかし、それで皆が、敬虔なカトリック信者かと言えば全くそうでもない。
SOFIAの周りの人で、日曜に教会に行ったりする人は
一人もいない。それでも、今回のパァパに対する思いは、人それぞれ
かなり強かったようだ。ある人は言った。
「とにかく、法王というすごく遠い存在ではなくて
とっても僕たち(一般の人々)に近いパァパだったんだよ」

とにかく今回の2回忌の様子を見て、前法王の人気ぶりを認識した。
一部では批判も確かにあったようだが、それでもとにかく
前法王ジョバンニ・パオロ二世は、イタリア人達(もちろん、それ以外にもだが)
にとても愛されていた法王であったのは間違いない。
それは、SOFIAが想像していた以上であった。

そして、現法王は、どうかというと。。。
まあ、人気度を言うのは、大変失礼かとは思うが
まだまだ前法王までは到達していない感じである。
長年実績を積んできた前法王と比べられる現法王も
大変だなぁと思ったりもする。

この現法王が、この先年月をかけて、いかにして
また人々の心に「パァパ」として浸透してゆくものか、
ソフィアのイタリア生活中、見て行くのもなんだか楽しみなものである。

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